ただ、私が心配するのは、本格的に肌を焼いているガングロ娘たちのことだ。
あれだけ黒くなるには、相当量の紫外線を浴びているはずだ。
いまのうちはいいが、30代をむかえるころには、まちがいなくシミ、ソバカスだらけになってしまう。
小ジワもずいぶん出てくることだろう。
そうなったら、もうとりかえしはつかない。
肌を焼くとビタミンDが合成されるから、カラダにいいという人もいる。
しかし、ヒトのカラダが1日に必要としているビタミンDは、せいぜいハガキ1枚ぶんぐらいの皮膚面積が20分程度太陽光線にあたっていれば、それだけでじゅうぶんまかなえる。
よく北欧の人たちが、芝生の上で裸になって日光浴をしたりするのは、夏が短く、日光の照射が少ないからである。
日本の気候、風土では、部屋の中に入ってくる自然光程度でじゅうぶんなのだ。
ガングロ娘たちは、紫外線というものを甘くみすぎている。
太陽からくる紫外線はあらゆる生物にとって、きわめて危険な放射線の1つなのだ。
肌が焼けて黒くなるのは、紫外線に反応して、表皮の直下にあるメラノサイトと呼ばれる層でメラニン色素がつくりだされるからである。
紫外線は皮膚の表面やその下の真皮で活性酸素を発生させる。
細胞にとって活性酸素はきわめて危険だから、カラダは紫外線をシャットアウトして細胞を守ろうとする。
メラニン色素の発生は、1つの防御システムというわけだ。
このメラニン色素は時間がたつと分解され、やがて肌はもとの白い肌にもどる。
しかし、過剰に紫外線を浴びるとメラニン色素が過剰につくりだされ、消去しきれずに残ってしまう。
それがシミ、ソバカスとなるのである。
いや、たとえメラニン色素が消えたとしても、紫外線の浴びすぎで小ジワができるのは防げない。
こちらのほうが、女性にとってはもっと恐ろしいといえよう。
紫外線がつくりだした活性酸素は、皮膚の下にあるコラーゲン層を傷つける。
コラーゲンはタンパク質の一種で、組織がしっかり結合して、きれいにならんでいる。
それが肌の弾力をつくりだしているのだが、活性酸素に傷つけられると、きれいにならんだ組織がくずれ、弾力を失って硬くなってしまう。
そうなると肌の表面の一部が陥没しはじめ、ついには「ガラスの足跡」のような小ジワになるというわけだ。
つまり、皮膚が老化してシワだらけになっていくのは、活性酸素の働きによって、コラーゲン層が壊されていくからなのだ。
肌を守るのは、ビタミンCより緑黄色野菜のカロチノイド類このコラーゲン層を守っているのは、これまでビタミンCやビタミンEだと考えられてきた。
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